Ryzen 5 2600x vs i5 9400f
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Ryzen 5 2600x
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Ryzen 5 2600x
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69 fps
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GPUs
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RTX 4070
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RTX 3080
RX 6800
rtx 2080 Ti
RX 6700
rtx 2080
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gtx Titan X
rtx 2070 super
rtx 2070
gtx 1080
rx 5700 xt
rtx 2060 super
rx 5700
rtx 2060
RX Vega 64
gtx 1070 Ti
gtx 1070
gtx 1660 Ti
gtx 1660 super
gtx 980 Ti
gtx 1660
CPUs
i9 13900k
i7 13700k
Ryzen 7900x
i7 12700k
Ryzen 5900x
Ryzen 5800x
i5 13600k
Ryzen 5700x
Ryzen 5600
i5 13500
i5 12600k
Ryzen 5500
i5 13400f
i7 9900k
i7 10700k
i7 9700k
Ryzen 7 3900x
Ryzen 7 3800x
i5 10400
Ryzen 7 3700x
Ryzen 5 3600x
i7 8700K
Ryzen 5 3600
i7 7700K
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Core i5 9400FとRyzen 5 2600Xはどちらが買いか徹底比較! : 自作とゲームと趣味の日々
クリエイティブタスクやPCゲーミングのために2019年最新のミドルクラスPCを構築する際、ハイコストパフォーマンスなCPUとして候補に挙がる「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」はどちらがオススメなのか、実際のクリエイティブタスクやPCゲーミングにおけるベンチマークの性能比較から解説していきます。
第3世代Ryzenが発売されたので、Core i5 9400FとRyzen 5 3600の比較記事を公開しました。
・Ryzen 5 3600とCore i5 9400Fはどちらが買いか徹底比較!
1.Intel Core i5 9400FとAMD Ryzen 5 2600Xの概要
2.Intel Core i5 9400FとAMD Ryzen 5 2600Xの検証機材・動作設定
3.Intel Core i5 9400FとAMD Ryzen 5 2600Xのクリエイティブ性能
4.Intel Core i5 9400FとAMD Ryzen 5 2600Xのゲーミング性能
5.Intel Core i5 9400FとAMD Ryzen 5 2600Xのどちらを買うべきか — まとめ
最初に「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」の概要について簡単に紹介しておきます。
「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」の主要な製品スペックをまとめてテーブルで比較すると次のようになっています。重要なチェックポイントを抜粋するとコアスレッド数、オーバークロックの可否、価格の3点です。
Intel Core i5 9400FとAMD Ryzen 5 2600Xのスペック簡易比較 | |||
Core i5 9400F | Ryzen 5 2600X | Ryzen 5 2600 | |
コアスレッド | 6コア6スレッド |
6コア12スレッド | |
ベースクロック | 2. 9GHz | 3.6GHz | 3.4GHz |
TB2.0(単コア最大) | 4.1GHz | 4.2GHz | 3.9GHz |
オーバークロック |
非対応 |
対応 |
|
キャッシュ | 9MB | 16MB | |
TDP | 65W | 95W | 65W |
CPUクーラー | 付属 | ||
iGPU | 非搭載 | ||
CPUソケット | Intel LGA1151 | AMD AM4 | |
対応チップセット | Z390, Z370 h470, B360 h410など |
X470, B450, X370 B350, A320など |
|
国内販売価格 (2019年2月現在) |
2. 3万円 | 2.4万円 |
2.1万円 |
まずコアスレッド数はCore i5 9400Fが6コア6スレッドに対して、Ryzen 5 2600Xはマルチスレッディングに対応した6コア12スレッドです。動作クロックについては内部的な仕様が複雑なので、他社間でのスペックはあまり気にせず、実際のベンチマーク結果を参考にしてください。
Ryzen 5 2600Xが倍率アンロックでユーザーによるOCに対応しているのに対して、Core i5 9400Fは倍率ロックなのでCPUコアクロックのOCには非対応です。なおCore i5 9400FでもZ390/Z370マザーボードを使用すればメモリ周波数は定格の2666MHz以上にOCできます。
価格についてはCore i5 9400FもRyzen 5 2600Xも2.3~2.4万円でほぼ同じ価格帯です。Ryzen 5については動作倍率が低めなRyzen 5 2600もラインナップされており、こちらは2.1万円ほどで若干安くなっています。マザーボードについても両者ともに安価なボードもあるので、CPU&マザーボードの価格帯も同等と考えてOKです。
あとTDPにも違いがありますが、Ryzen 5 2600XはCore i5 9400FよりもCPUヒートスプレッダが大きく、またCPUダイとヒートスプレッダ間にソルダリングが採用されているため、TDPや実際の消費電力に差があっても、CPUの冷やしやすさに大差はなく、この点についてはあまり気にしなくてもいいと思います。
この比較記事では内容を省略している部分も多いですが、「Intel Core i5 9400F」については詳細なフルレビューも公開中です。Core i7やCore i9との比較など、もっと詳しく気になる人はこちらも参考にしてください。
・「Intel Core i5 9400F」をレビュー
以下、「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」の各種検証を行うベンチ機、および比較対象となる各CPUのベンチ機の詳細となります。
Intel LGA1151(Z390)環境 テストベンチ機の構成 | |
CPU | Intel Core i5 9400F(レビュー) |
マザーボード | ASUS ROG MAXIMUS XI HERO (WI-FI) (レビュー) |
CPUクーラー | Fractal Design Celsius S36 (レビュー) Noctua NF-A12x25 PWM x3 (レビュー) |
メインメモリ | G. Skill Trident Z Black F4-4400C19D-16GTZKK DDR4 8GB*2=16GB (レビュー) 3600MHz, CL16-16-16-36-CR2 |
ビデオカード(共通) | GeForce RTX 2080 Ti Founders Edition (レビュー) |
システムストレージ(共通) | Samsung 860 PRO 256GB (レビュー) |
OS(共通) | Windows10 Home 64bit |
電源ユニット(共通) | Corsair HX1200i (レビュー) |
ベンチ板(共通) | STREACOM BC1 (レビュー) |
「Intel Core i5 9400F」をZ390マザーボード「ASUS ROG MAXIMUS XI
HERO」と組み合わせてCPU動作をBIOS標準設定とした場合、、全6コアへ同時に大きな負荷がかかった時の動作クロックは3.9GHzで、全コア最大動作倍率に一致しました。同マザーボードにおいてPL1(TDP)=65W、PL2=81Wの電力制限は無効化されていますが、このときCPU
Package PowerはTDP65W未満に収まっています。
Intel LGA1151(Z270)環境 テストベンチ機の構成 | |
CPU | Intel Core i5 7600K |
マザーボード | ASRock Z270 SuperCarrier (レビュー) |
CPUクーラー | Intel TS15A (レビュー) |
メインメモリ | Corsair Dominator Platinum Special Edition DDR4 8GB*2=16GB (レビュー) 3200MHz, 14-16-16-36-CR2 |
その他 | レビュー対象のベンチ機と共通 |
Intel LGA1151(Z270)環境では検証機材マザーボードとして「ASRock Z270 SuperCarrier」を使用しています。「ASRock Z270 SuperCarrier」における標準のCPU動作設定では単コア最大動作倍率を全コア最大動作倍率とするMulti Core Enhancementが有効になっていますが、いずれのCPUも同設定においてTDPに収まる消費電力で動作しているので、標準設定のまま測定を行っています。
AMD AM4(X470)環境 テストベンチ機の構成 | |
CPU | AMD Ryzen 7 2700X(レビュー) AMD Ryzen 7 2700(レビュー) AMD Ryzen 5 2600X(レビュー) |
マザーボード | ASUS ROG CROSSHAIR VII HERO (Wi-Fi) (レビュー) |
CPUクーラー | Corsair h250i PRO RGB (レビュー) |
メインメモリ | G. Skill FLARE X F4-3200C14D-16GFX DDR4 8GB*2=16GB (レビュー) 3200MHz, CL14-14-14-34-CR1 |
その他 | レビュー対象のベンチ機と共通 |
AMD AM4(X470)環境では検証機材マザーボードとして「ASUS ROG CROSSHAIR VII HERO (Wi-Fi)」を使用しています。「ASUS ROG CROSSHAIR VII HERO (Wi-Fi)」でCPU動作設定を標準設定のAutoとした場合、各CPUは仕様通りの定格動作で問題なく動作するので、測定に当たって特に個別の設定は行っていません。
ただしAMD Ryzen CPUではCPUクーラーの冷却性能が十分であれば電力制限を解除して自動的に動作クロックを引き上げる機能「XFR (Extended Frequency Range)」が効くため、Ryzne 5 2600Xでは仕様上の上限値となるPPT 128W以下で動作します。
ベンチ機のシステムストレージにはSamsung製MLCタイプ64層V-NANDのメモリチップを採用する18年最速のプロフェッショナル向け2.5インチSATA SSD「Samsung SSD 860 PRO 256GB」を使用しています。Samsung SSD 860 PROシリーズは容量単価が高価ではあるものの、システムストレージに最適な256GBや512GBモデルは製品価格としては手を伸ばしやすい範囲に収まっており、Intel Core-XやAMD Ryzen TRのようなハイエンドデスクトップ環境はもちろん、メインストリーム向けでもハイパフォーマンスな環境を目指すのであれば、システムストレージ用に一押しのSSDです。
・「Samsung SSD 860 PRO 256GB」をレビュー
CPUとCPUクーラー間の熱伝導グリスには当サイト推奨で管理人も愛用しているお馴染みのクマさんグリス(Thermal Grizzly Kryonaut)を塗りました。使い切りの小容量から何度も塗りなおせる大容量までバリエーションも豊富で、性能面でも熱伝導効率が高く、塗布しやすい柔らかいグリスなのでおすすめです。
Thermal Grizzly Kryonaut TG-K-001-RS(少量、1g)
Thermal Grizzly Kryonaut TG-K-015-RS(1. 5ml)
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グリスを塗る量はてきとうでOKです。管理人はヘラとかも使わず中央山盛りで対角線だけ若干伸ばして塗っています。Thermal Grizzly Kryonautは柔らかいグリスで適量が塗布されていれば、CPUクーラー固定時の圧着でヒートスプレッダ全体へ自然に伸びるので塗り方を気にする必要もありません。
Intel Core i5 9400FとAMD Ryzen 5 2600Xの3Dレンダリング、動画エンコード、RAW現像などクリエイティブ作業に関する性能を各種ベンチマークソフトで検証しました。
CPUのマルチスレッド性能を比較するベンチマークソフトとして国内外で最も知られている「Cinebench」をはじめとして、オープンソース3DCGソフト「Blender」の公式ベンチマークソフト、3Dレンダラー「Corona Renderer」の公式ベンチマークソフト、3Dレンダラー「V-Ray」の公式ベンチマークソフトの4種類を使用して、CPUの3Dレンダリング性能についてベンチマーク測定を行いました。
Cinebenchは3Dレンダリング性能を測定するベンチマークソフトになっており、マルチスレッド性能を測定するテストとシングルスレッド性能を測定するテストの2種類を実行しています。
Cinebench マルチスレッド性能テストについて「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。
Cinebench シングルスレッド性能テストについて「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。
3DCGソフト「Blender」の公式ベンチマークソフトについて「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。
「Blender」の公式ベンチマークソフトのレンダリング時間だけを見ても性能差が直感的にわかりにくいので、Core i5 7600Kを基準にして、「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのレンダリング速度を性能比としてグラフ化してみました。
3Dレンダラー「Corona Renderer」の公式ベンチマークソフトについて「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。
3Dレンダラー「Corona Renderer」の公式ベンチマークソフトのレンダリング時間だけを見ても性能差が直感的にわかりにくいので、Core i5 7600Kを基準にして、「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのレンダリング速度を性能比としてグラフ化してみました。
3Dレンダラー「V-Ray」の公式ベンチマークソフトについて「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。
3Dレンダラー「V-Ray」の公式ベンチマークソフトのレンダリング時間だけを見ても性能差が直感的にわかりにくいので、Core i5 7600Kを基準にして、「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのレンダリング速度を性能比としてグラフ化してみました。
続いて無料で利用できる動画編集ソフトとして国内外で多数のユーザーがいる「Aviutl」と、商用動画編集ソフト「TMPGEnc Video Mastering Works 7」を使用して、「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUの動画エンコード性能を比較していきます。
AviutlとTMPGEnc Video Mastering Works 7はいずれも、現在主流なH. 264 (MPEG-4 AVC) ビデオストリームへエンコードを行う「x264」エンコーダ、そしてH.264より高圧縮・高画質で次世代規格として期待されているH.265(HEVC) ビデオストリームへエンコードを行う「x265」エンコーダが使用できるので、CPUをリソースとして各エンコーダで共通の動画ファイルのエンコードを行いました。
エンコードを行う動画ファイルについては、Tom Clancy’s Ghost Recon Wildlandsのゲーム内ベンチマーク(60秒ほど)をNVIDIA ShadowPlayで録画したものを使用しています。1920×1080/60FPS/50Mbpsと3840×2160/60FPS/120Mbpsの2種類の動画ファイルを作成し、「1920×1080 to 1920×1080」、「3840×2160 to 1920×1080」、「3840×2160 to 3840×2160」の3種類のエンコードを行っています。
Aviutlのx264/x265のエンコード設定は次のスクリーンショットのようになっています。TMPGEnc Video Mastering Works 7については固定ビットレートで1920×1080へエンコードする場合は25Mbps、3840×2160へエンコードする場合は50Mbpsに設定しています。
なおエンコーダと解像度設定が同じであればaviutlとTMPGEncのCPU別エンコード速度の傾向はほぼ一致するので、aviutlのケースを抜粋してグラフを掲載します。aviutlとTMPGEncの全CPU比較データはリンクから各自で参照してください。各CPUの右に(x2)や(x3)と添え字のあるものは同種のエンコードを並列実行していることを示しています。
x264エンコーダによって1920×1080解像度の動画をH.264 (MPEG-4 AVC)の1920×1080解像度へエンコードした時のエンコード速度について「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。
x264エンコーダによって3840×2160解像度の動画をH. 264 (MPEG-4 AVC)の1920×1080解像度へエンコードした時のエンコード速度について「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。
x264エンコーダによって3840×2160解像度の動画をH.264 (MPEG-4 AVC)の3840×2160解像度へエンコードした時のエンコード速度について「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。
x265エンコーダによって1920×1080解像度の動画をH.265(HEVC)の1920×1080解像度へエンコードした時のエンコード速度について「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。
x265エンコーダによって3840×2160解像度の動画をH.265(HEVC)の1920×1080解像度へエンコードした時のエンコード速度について「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。
x265エンコーダによって3840×2160解像度の動画をH.265(HEVC)の3840×2160解像度へエンコードした時のエンコード速度について「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。
最後にDxO PhotoLabによるRAW現像を行って「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUの性能を比較していきます。「SONY DSC-RX100M5」で撮影した5472×3648解像度のRAW画像ファイル 100枚に対して、DxO PhotoLabの画質プリセット「DxO 標準」をベースにノイズ除去を「PRIME」に変更したプリセットを適用し、RAW現像を行いました。なおDxO PhotoLabによるRAW現像は並列処理数を設定できますが、CPUコア数の半分もしくはそれより一つ少ないくらいの並列処理で最速になるようです。
DxO PhotoLabによるRAW現像速度について「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。
Intel Core i5 9400FとAMD Ryzen 5 2600XのPCゲームに関する性能を実ゲームを用いたベンチマーク測定で検証しました。
なお章タイトルではゲーミング性能と表記してはいますが、Intel 7/8/9Gen Core-SやAMD Ryzen 3/5/7などここ1,2年で発売された4コア4スレッド以上のCPUであればフルHD~4K解像度の60FPSターゲットにおいてCPUボトルネックが発生するケースは少ないので、内容としては”高フレームレートにおけるCPUボトルネック比較”というのが実状に即しています。
ただし最新の超高画質で重いゲームの場合、ゲームプレイの裏で次のシーンのロード作業が動くとロードが遅くなったりスタッター(カクツキ)が発生することがあるので、ゲーミングPCに搭載するCPUとしては6コア6スレッド以上を個人的に推奨しています。
各CPUのゲーミング性能を測定するために統一検証機材として、2019年最新にして最速のGPUである「NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti」を搭載した準リファレンスグラフィックボード「GeForce RTX 2080 Ti Founders Edition」を使用しています。
・「GeForce RTX 2080 Ti Founders Edition」をレビュー
CPU別ゲーミング性能の比較には18年最新PCゲームから、Assassin’s Creed Odyssey、Tom Clancy’s Ghost Recon Wildlands、Shadow of the Tomb Raider、Middle-Earth: Shadow of War、PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUBG)の5種類を使用しています。60FPSの標準フレームレートをターゲットとした4K(3840×2160)解像度/高画質設定と、100FPS以上のハイフレームレートをターゲットとしたフルHD(1920×1080)解像度/中画質設定の2種類について、各ゲームで平均フレームレートと最小フレームレートを測定しました。
なおCPUボトルネック比較の性質上、最小FPSをある程度の精度で測定する必要があるためPUBG以外の4種についてはほぼ同一シーンで測定が可能なゲーム内ベンチマークを使用しています。
PUBGについてはゲーム内ベンチマークがないのでトレーニングモードで可能な限り他プレイヤーの影響を受けないように注意して測定しています。そのためPUBGベンチマークのフレームレートはRTX 2080 Tiで通常プレイを行った場合より高めです。(RTX 2080 TiでPUBGのプレイした時のフレームレート)
またPUBGのフルHD/中-画質プリセットについては最小フレームレートも記載していますが、他プレイヤーの位置によって変動が大きいのであくまで参考値に留めてください。
まずは60FPSの標準フレームレートをターゲットとした4K(3840×2160)解像度/高画質設定のゲーミング性能について「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」や比較対象CPUのベンチマーク結果をチェックしていきます。
Assassin’s Creed Odyssey(4K解像度、超高-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。
Tom Clancy’s Ghost Recon Wildlands(4K解像度、非常に高い-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。
Shadow of the Tomb Raider(4K解像度、DirectX12、最高-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。
Middle-Earth: Shadow of War(4K解像度、ウルトラ-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。
PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(4K解像度、ウルトラ-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。
続いて100FPS以上のハイフレームレートをターゲットとしたフルHD(1920×1080)解像度/中画質設定のゲーミング性能について「Intel Core i5 9400F」や比較対象CPUのベンチマーク結果をチェックしていきます。
Assassin’s Creed Odyssey(フルHD解像度、中-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。
Tom Clancy’s Ghost Recon Wildlands(フルHD解像度、中-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。
Shadow of the Tomb Raider(フルHD解像度、DirectX12、中-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。
Middle-Earth: Shadow of War(フルHD解像度、中-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。
PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(フルHD解像度、中-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。最小フレームレートは他プレイヤーの位置によって変動が大きいのであくまで参考値です。
最後に以上のベンチマーク結果を参考にして『Intel Core i5 9400FとAMD Ryzen 5 2600Xのどちらを買うべきか』についてまとめます。
【クリエイティブ性能について】
Intel Core i5 9400Fのクリエイティブ性能については、6コア6スレッドで全コア3. 9GHz動作のCPUという額面通りのパフォーマンスです。
第8世代からの大幅な性能向上はありませんが、第7世代以前のIntelメインストリーム向けCore i5シリーズは4コア4スレッドCPUだったので、今回比較対象になっているCore i5 7600Kよりも、3Dレンダリング、動画エンコード、RAW現像など各種クリエイティブタスクにおいて50%近い高速化を果たしており、4コア8スレッドのCore i7と比較しても勝ったり負けたりな性能です。価格も手の伸ばしやすい2万円台前半なので、7世代以前のCPUを使用しているユーザーにとっては有力な買い替え候補だと思います。
同価格帯の競合CPUであるIntel Core i5 9400FとAMD Ryzen 5 2600Xと比較すると、AMD Ryzen 5 2600Xはマルチスレッディングに対応した6コア12スレッドCPUなので、Ryzen CPUが特に苦手とするx265動画エンコードを除けば、クリエイティブ性能において基本的にIntel Core i5 9400Fを圧倒し、20~50%程度高速なパフォーマンスを実現しています。
Core i5 9400FがRyzen 5 2600Xと、また上位モデルのCore i5 9600KがRyzen 7 2700Xとほぼ同じ価格なので、クリエイティブ性能のコストパフォーマンスはAMD Ryzen CPUに軍配が上がります。
【ゲーム性能について】
フルHD~4K解像度の60FPSターゲットのPCゲーミングを対象とするのであれば、Intel Core i5 9400FとAMD Ryzen 5 2600Xのゲーム性能はほぼ同等です。
ゲーム性能検証の冒頭でも述べたようにフルHD~4K解像度の60FPSターゲットであれば4コア4スレッド以上の最新CPUであればどれを使用しても大差はありません。ただし最新の超高画質で重いゲームの場合、ゲームプレイの裏で次のシーンのロード作業が動くとロードが遅くなったりスタッター(カクツキ)が発生することがあるので、ゲーミングPCに搭載するCPUとしては6コア6スレッド以上を個人的に推奨しています。
また60FPSターゲットであってもAssassin’s Creed OdysseyのようにCPUによって差が出るケースもあるので、「Intel Core i5 9400F」などIntelのメインストリーム向け最新CPUのPCゲーミングにおける安定性にはやはり信頼がおけます。
上位モデルのCore i9 9900KやCore i7 9700Kにこそ及ばないものの、「Intel Core i5 9400F」はハイフレームレートゲーミングへの親和性も高く、ほんの2世代前までこの分野で最適解だった4コア8スレッドのCore i7 7700Kに並ぶ優秀な性能を発揮します。
クリエイティブタスクにおけるコストパフォーマンスではRyzen 5 2600Xに後れを取りましたが、60FPSターゲットでも安定性が高く、ハイフレームレートにも対応できるところをゲーム性能と見れば、AMD Ryzen 5 2600Xよりも優れたゲーム性能を発揮しており、この点はIntel Core i5 9400Fの魅力です。
なおRyzen 5に関する注意点として、Ryzen 5 2600を所有していないので、TDP105WのRyzen 7 2700XとTDP65WのRyzen 7 2700の結果を参考に上で掲載したのですが、ハイフレームレートゲーミングにおいては、CPUコアクロックの最大動作倍率が重要になるため、添え字”X”のない無印モデルはCPUボトルネックが出やすくなります。Ryzen 5を購入すると決めたのであれば、価格差も3000円くらいしかないので、Ryzen 5 2600よりRyzen 5 2600Xを選択するのがおすすめです。
【総評】
「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」はいずれもiGPU(CPU統合グラフィクス)を非搭載ということもあってグラフィックボードと組み合わせて使用することが前提になるCPUですが、2万円台前半で購入できる6コア6/12スレッドCPUは性能のバランスやコストパフォーマンスが非常に高く、RTX 2060やRTX 2070などミドルレンジからミドルハイクラスのゲーミングPCに最適なCPUです。非常に扱いやすいCPUなので2019年に自作PCに入門するというようなビギナーにもオススメです。
「Intel Core i5 9400F」と「AMD Ryzen 5 2600X」のどちらを選ぶべきかについては、「PCゲーミング、特にハイフレームレートを重視するならIntel Core i5 9400F」、「3Dレンダリングや動画・画像編集などクリエイティブタスクを重視するならAMD Ryzen 5 2600X」というのが結論になると思います。
以上、『Core i5 9400FとRyzen 5 2600Xはどちらが買いか徹底比較』でした。
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